
ビットコインに対する量子コンピューターの脅威に対応する技術開発が本格化し、P2MRとSHRINCSが主要な候補として浮上している。
現在ドラフト段階にあるBIP-360は、新たな出力方式であるPay to Merkle Root(P2MR)を提案している。P2MRは、Taprootのキーパスによる支出機能を廃止し、スクリプトツリーを利用することで、公開鍵が長期間さらされる「長期露出型」の量子攻撃リスクを低減することを目指す。
Blockstream Researchは別途、SHA-256を基盤とする耐量子署名方式SHRINCSを開発している。SHRINCSはステートフル方式で324バイトの署名を生成し、状態情報を失った場合に備えたステートレスの復旧経路も提供する。
Blockstreamは2026年3月、Liquidネットワーク上でSHRINCSを利用した耐量子署名トランザクションを実際に処理した。現在、ビットコインのメインネットへの適用に向けた別のBIPドラフトも開発中だ。
